口から紙ロール男

夏休み、終わりかーあ。
っていっても宿題さえ終わらない、2学期への意気込みさえない、精神的に残暑だな。
ミヒャエルエンデのMOMO(韻イングリッシュ)を一昨日やっつけた。いやや、私の英語力ではあっぷあっぷで、やっとこさ読み終わったのだよ。単語とかいちいち調べてたらきりないよ。
昔演劇で観たことがあって、確か本でも読んでたから、おおまかな内容知ってるつもりだったけど、情けないことにかなり忘れていて、でもそのせいで面白く読めた。
 初めて知ったのだけど、ハードカバー(岩波だったか)の日本語モモ、あの表紙・挿絵はエンデ自身が書いているものらしい。びっくり。とても繊細で綺麗な絵だ、ちょっと奇妙だけど 好き。
さすが絵描く人だけあって、小説の内容も、読んでいると映像が浮かび上がってくる。基本的に私は文字で読むというより、画像(イメージ)で読む体質だからかもしれないけれど。あれは映像化すると素敵です。そういえば、画家とか芸術家とかって上手い文章書く人が多いみたいだな。リズムとかイメージとか、やっぱり近い脳なんだろうね。
 それに比べて、英語MOMOの表紙は・・・水彩画で褐色の肌の女の子と灰色の男がかかれてるんだけど、構図的につまらんし、一見ノンフィクションですかっていう雰囲気。せっかく作者描いてんだからさ、それ表紙にすりゃいいじゃん。あれ、本当に素敵なのに。
 まあ、それはおいといて。
昔から私の記憶にトラウマとして残っているもの、たくさんあるけど、その一つに「口から紙ロールをベラベラベラベラとめどなく出している男」という奇妙な図があります。なんとなく、小さい頃からわけがわからなくて怖ろしい現象として、時々思い出しては、あの大量の紙は口の中から出てくるものなのか、おなかの中なのか、それとも喉につまっているのか、いや、紙を吐き出す特殊体質なのかしら・・・考えこんでは、どんよりしてた。口から何かありえないものが出る!という現象全般を過剰に恐れちゃっていました。手品とか、口からトランプとかハンカチとか出たりするけど、わーすごいっていうより、うへー(涙)って反応。でも、それが何だったのか、何でその図を知ってるのかわからなかった。
 それが!なんとMOMOの中にいたのだ!モモの夢の中に出てくる親友GUIDO(ジジ)の可愛そうな姿としてかかれていた。なんとー!何年ものの穴だろう・・・軽く10年は経過しているな。でも嬉しかったー。こ、これだー!って大再発見だった。生きていると不思議なことは次々と解決していきます。もう怖くないや。