abc

スンズクにて高校文芸フレンズ数人と会う。テンションの高いようで低いようで、そういう雰囲気を愛している。

そうだ、ABCだ。潰れたの、復活したのと噂の絶えないあれ(本当だけどね)・・・でも、ワタシそんなABCの動向に一喜一憂しているも事実です。
いろんな人がいろんな意見をもっている。80年代サブカルの終わりを象徴してるとか、なんとか。こんだけ反応が返ってくるんだから、やっぱ愛されてたんだな。よしよし★
80年代的、90年代的なものって何ですか?形容詞ですか?一応調べてみようとは思うけど、他にも60年代ポップとか、20世紀って10年スパンでそんなに個性が出てたんだろうか。
物心付き始めるちょっと前だったからかも、〜年代的なものっていう形容詞にピンとこないんだけど。
そんな私は、じゃあ今の時代を体現しているかっていったら、そんなん恥ずかしくていえない。
落ち込んでは、退屈しては、つまり何かマイナスなときは、ABCに逃げ込んでいた。そんな私は、無意識に80年代してたのでしょうか。
あーあ、いわれてみれば、時代遅れを感じること、しばしばあります。いっそ名前がついてすっきりしたかも。
いや、でもまだ完全には認めてない。認めてないよ!何か他のものであると思う。わからないけど。
やっぱ年代的に、レッテル貼られるとムカっとくるから(笑)

ABCが全店潰れた、っていう事件は今夏、エジンバラにいたときに、母からのメールで知った。
その時、母に返したメール...ABCへの愛、あふるる(笑)

「ためしにヤフーからABCのHP飛んでみたけど、とっくに閉鎖していました。2チャンにABC について語ろうというレスがでてるね。時間があればもっとゆっくり検索して、真相を調 べたい。だって、あそこは、学校帰りの息抜きの場所として、一番お世話になったところ なのだ。私の文化オタクはそこから始まり、訪れるたびに私の空想癖をエキスパンドする ような凄い出会い、発見があったのでした。ABCは私にとっての知恵蔵(図書館)である 上に、また私にとっての保健室でした。カウンセラーの役割に近い。今日はどんな本が読 みたいか、どんなものが見たいか、そのときの思いつき、気分によって手に取る本が違  う。そして、手に取った本から他の書籍にリンクして、自分の興味の方向に気づいてい  く。それがつまり、目に見える形での感情の確認だったのかもしれない。店に並べられ  た、売れ筋というよりマニアックな、実用というよりエンジョイを目的として選択された 本たちに埋もれ、聞いたことのないモダンでエキゾチックな音楽の微かなバックミュージ ックを耳で拾うと、私の精神は緊張と開放の適切なバランスを取り戻す。ああ、私はこれ が一番当ってるんだ。と思う。自分は今の道を変える必要はなくて、今あるこの井戸を掘 り下げていけばいいのだと思う。時には、本に啓蒙され、いまのままじゃだめだ!となる こともあるが、それはとても健康的な原動力となって励ましてくれる。ABCがなかった  ら、私の危うい思春期時代は(今もだけど)もっとあるべきではない方向へ曲がってしま っていたと思います。なんだか宗教みたいだけど、本当に、これは信仰といっても過言じ ゃない。ABCのフロアに上がるエスカレータに乗っているあいだの、あのどきどきが忘れ られない。どんな雑誌が出ているのかな。今度はどんなものが特集されているのかしら。 そのどきどきがもう、ない。となると、途方にくれるしかない。
 らもとか、ランディとか、伊丹とか、貴方の今までの拠り所が静かに、徐々に消えていく のと同じく,今春夏にかけて、私も中高時代から拠り所としてきた人とABCを失った。死に 別れじゃないけど、突然だ。もうそれらの恩恵に預かることができないのだ。今の気持ち は「ヘルプレス」という言葉がもっともしっくりくる。自分から振り払わなくても、予告 なく消えてしまうものがあるね。べたな表現だけど、大人になることを船で大海に漕ぎ出 すことだとすれば、私を岸につないでいるもやいは、自分で切り離すタイプもあるが、残 りの数本は、そうして意図せずとも切り離されてしまう。自立が迫ってきている。親鳥が 餌をくれなくなる。ヘルプレス

 私の場合は、今はその人の残像とABCの残像をまぶたの裏に忍ばせつつ、その穴をどうや って自分の血肉でうめるかを考えあぐねている。やはり編集か。

 ピーターパンを見たけど、ティンカーベルの光の粉を体にふりかけると自分も飛べるよう になるっていう、その仕組みに少しにている。リスペクトフルな光の粉をもらって私も飛 んでいた。うわわ、ピンポンみたいやな! いや、正しくは、飛んだ気分になっていたとい うだけのことだ。だから全く疲れなかった。自分で飛ぶのはさぞかし疲れるだろう。しか し、貧弱なままではだめだと思う。筋肉をつけなければ。

 「リスクテイカー」。万国共通の、つーか英語だけど、貴方の好きなタイプの言葉だと思 う。貴方に乱用されるとむかつくから使わないで(笑)

 リスクテイカーになろう。」


以上。


今年はちょっとした離別ブームか?ってもう観念してたのに。
今じゃ結局、その人も帰ってきたし、ABCも復活するとのことで、なんだか上手くいっちゃったな。
うれしいけどフッシギィ〜
あれだ。アクション系漫画の主人公が進化する時に似てる。
「お、俺の必殺技が・・・きかないっ!!」
なぜだー!?とか言って一度瀕死状態になるんだけど、そのときになにやら不思議な現象が起こって新しい必殺技を習得!してそれを使ったら最強で、てこずってた敵を一発で倒したとか。


新しいABCがどんな必殺技仕込んでくんのかね、楽しみ★