「プラネタリウムのふたご」

いしいしんじの「プラネタリウムのふたご」を読みました。
プラネタリウムのふたご



工場
郵便配達
プラネタリウム(星座)
魔術
手品
暗闇
双子(?)

あんまり魅力的なキーワードがたっぷりだから、逆にこちらが怪しんでしまうほど(笑)
雰囲気重視本じゃないか、と最初は身構えて読んでいたのですが、結局それも不可抗力でした。
約6時間、完全にトリップしました。
そして今も、かなりユメウツツ・・・



いしいしんじって自分のなかでは勝手に児童書作家のイメージがあったんで、ソフトミラクルでオサレなだけだろ!とか思ってました。
名前もひらがなだしね…うじ○つよし、やな○たかし、やく○つる…私的にヒットしない人達。マイナスイメージ。

申し訳ありません。見くびってました。

海外の小説(「穴」とか)によくある、<美化されない>表現。
チョコレート工場の秘密」とか、「裏庭」みたいな、先の展開を予測できない恐ろしさ。
(というか、ネガティブな展開を予測して身震いする。いつ、この物語のベクトルが不幸な方向へ転換するかを考えて、こちらを緊張させる。)

加えて、私好みのダークさもあります★

いしいしんじ作品を読んだのはこれが初めてなので、作品の傾向を掴めたとはまだ言えない段階ですが。
少なくとも、かつて私がお目にかかったことのない個性を見つけた感じ。


注;時々ミクシをコピペすることがあります。記事がかぶったとか責めんといて下さい。