詩のボクシング

注意!ネタバレ含む。


みんな絶賛だったけど、林木林さんの「水と木と(木と水と?)」は本当に良かった。詩ボク始まって以来の大作だって。まあ、そういっても過言じゃないです。

「水」と「木」という文字は確かに似ているね。
ノートに書いた文字で時々どっちかわからなくなることがある。
(それは自分の字が下手だからだと思っていたけど。。)
まあそれはいいとして。
あの詩、
木の家に住んでいる→水の家に住んでいる。
木目の上に座っている→水の上に座っている。
水の波紋が広がる卓袱台で、木目のお茶を飲んでいる。
そういったイメージがどんどんどんどん展開していく。
どちらが水で木なんだか聞いてる側もよくわからなくなって、うわぁーもうついていけないなぁーーと思ったとき、「地球は木の星である」としめるから、その言葉がすごく意味を持つように聞こえる。
そうだこれは、野田秀樹に似てる!といったら、母は否定。うーん、でも似てるぞ絶対。

特に凄かったのは
「蛇口から(木の)蔓が伸びてくる」という発想。
ここらへんでうちの母親は不気味さを感じたといいました。サイケデリックだという人もいましたが・・・・
私はまったく逆で、生命感やら温かみやらを感じます。
水を構成するものも、木を構成するものも、人を構成するものも、大して変わらなくて、つながっているみたいな感覚。
うわーーー!梨木的!! ←まただよ。


そういえば、審査員に奈良美智が!
イスの座り方がどんどん行儀悪くなっていってますよっ。
この人の何が好きって、作品も日記もすきだけど。やっぱ顔だ・・・