かまくらをさまよう

一日に紅茶を7杯飲むという典型的英国留学生と鎌倉に行く。
お互いに語学勉強のためという裏目的(切実!)があるから、こっちはなるべく英語で話して向こうはなるべく日本語で話すという感じのコミュニケーションだが、たどたどしくて面白かった。

鶴岡八幡宮に行くと、外国人の多さに私がびっくりする。もういろんな国からわさわさ来ている。ヨーロッパ系からアジア系またアフリカ系まで、全ての人種がそろってるんじゃないかってくらい。そして、みんな写真撮るんだな〜。
そうだぞ、どこでも写真撮るのは日本人だけじゃないぞ!ステレオタイプだぞ。
私的に鶴岡八幡宮は好きなのだが、なにせ「箱根はあんまり面白くないな。」とのたまふ留学生的にはこういうテイストにはそこまで興味はないらしかった。瓦屋根はクールだって言ってくれたけれども。えへへ(お前が照れるな!)・・・でも、クールか?あれ。

蕎麦は口に合うらしいので、御蕎麦を食べることにする。麺が薄っぺらい、独特の形だったが、込んでいる店だけに、おいしかった。留学生は蕎麦を啜るのはびっくりするほど上手かったが、飲み込むのに苦労していた・・・・何故だ?うける。
「これ(蕎麦湯)何?」と聴かれて、説明に困った。
「えーっと、蕎麦をお湯でゆでるじゃん。で、そのお湯に蕎麦の粉が溶けるでしょ?で、その粉の入ったお湯のことを蕎麦湯って言うんだよ。お蕎麦食べ終わったあとに、おつゆを蕎麦湯で薄めて飲むのだよ。」
・・・と、かなーーーりた拙い説明だったが、「うん、わかった感じだ。」と言ってもらえて安心した。80%お世辞でもありがたい。。

銭洗弁天は好評だった。あの暗いトンネルを抜けていくというのが、遊園地のアトラクションみたいで面白いんだと思う。
銭洗いにある絵馬にしばし見入る。外国の方が書いているものがいくつかあった。
例えば
「はやく日本人になれますように。by アレックス(仮名)」←in日本語
健気な姿に思わず目頭が熱くなった私を横目に、留学生の彼が「そのためにはまず日本語を勉強しなきゃだめだよ。」と「英語」で言っていたので笑った。

彼は友達の留学生とよく日本語について議論しているそうだ。最近の関心点はもっぱら「日本語には男言葉と女言葉があるみたいだ」ということ。
女の日本語教師がよく「いいわよ!」と言う。それは女言葉だと思うのだが、君はそれを使うのですか?と聞かれた。最近の女の子は使わない。と答える。
一方、彼的には文節後に「〜さー」をつける。例えば「俺さー」「最近さー」というのが男言葉だと思うらしい。
私もよく「〜さ」つけて話すよ。と言ったら、混乱していた。
しかし、うちの大学の日本語教育課程は予想以上に厳しいと知った。週6コマ程度の英語でへこたれてる場合じゃないな!と思った。
一日に4コマ。正確には8時50分〜3時00分まで昼の1時間を差し引いても5時間はずっと日本語の授業だという。おかげで半年くらいでかなり日本語が上手くなる。
その留学生も漢字なら600字は覚えているらしい。それが多い方かどうかはわからないが、ひらがな・カタカナだけじゃなくて、やっぱり漢字も覚えるんだ。。。と考えると、大変だろう。もし私が英語圏に生まれてたら、日本語なんかには絶対手をださなかった!!


うわあ、しかしいいかげん鎌倉には老人が多いな!
横須賀線に乗ると、高齢化がさらに進んだ未来を擬似体験したような気分になるよ。