いつかは私もサムタイム

昔、荻窪に一人暮らしをしていた母親が、吉祥寺にサムタイムってJAZZ喫茶があったっけなあ・・・と常日頃言っているので、私は耳タコを通り越した聞き流しの境地に入っていた。
それが突然、英語クラスの友とJAZZ飲みをすることになった。
先輩のプロい情報を参考に、広大なネットの海にダイブした結局、ここなら初心者も行ける!…かな?と思ったのが、図らずもあのSOMETIME。親の因果が子にうつるとはこのことだ!

サンロード沿いに歩き、ロフトへつづく横道を入ったすぐそこ、右、地下。照明は暗くて、椅子やテーブルはアンティークっぽく黒ずんだ木製。店に入ると階段を降りて行き、ステージとなるお店の中心をこえて、奥は二階だてになっている。こういう立体的な構造がアトラクションめいていて、純粋にワクワクする。カッコよさも、予想以上vv
去年、Edinburghで生演を聞きにいったBARは、人の顔が見えないくらい暗かった上に、狭くて人と密着するし、音は爆音だし、煙草の煙も目にしみるし…すごいこの世の末ってかんじだった。サムタイムはそれと比べたらよっぽど親しみやすいし、いろんな意味で、大丈夫だ。

一つのグループが夜7時9時10時と三回セッションをして、どんだけ聴いても1600円。
その日の演奏メンバーはSax,G,Org,drm
実は、私はプオンプオン鳴るorgと音を引き延ばす系のGはあまり好きではなかったのだけど、初心者っていう気恥ずかしさもあるし、生音なら誰でもいい!文句は言うまい!という当初の決意を新たにする。
夜7時のセッションはサックスがゆったり聞かせる系。まあまあだな・・・と思っていたら、夜9時のセッションになっていきなりdrmが頑張りだし、アップテンポでマイナー和音(ていっていいの?)を多用した私好みの展開になる★キャ−キャ−、すっごいカッコいい!!

もう帰りたくなくなるくらい居心地がよくて、危うく終電を逃しそうになる。
演奏中は黙ってしっとり聴く。正しいお耳の持ち主である皆様のおかげ。
好い時間は良い時間で、それはつまり善い時間なのだねえカンパネルラ。